くぐつ島生活記

山登りは自分で学ぶ。本をたくさん読む。それが生活のきまり

Category: 登山 (page 1 of 7)

天城(山)越え 2

■すっかり遅くなったが続きである。
■天城縦走の日程を一日延ばして最終日の朝。すっかり雨も上がって、気持ちのいい山の朝の空気。朝食を7時からにしてもらっていたので、のんびりとはいかなかったが、軽く朝風呂とたくさんの花が咲く素晴らしい中庭を楽しんだ。白壁荘は本当に居心地がいい。また機会を作って、のんびり過ごしに来たい。

■いかにもやり手風な女将に見送られながら、前日に頼んでおいた送迎タクシーに乗り、旧天城トンネルについたのは朝8時。天城高原ゴルフ場から出る伊東行きの最終バスは17時10分なので、縦走の持ち時間はおよそ9時間。登山装備以外に旅行用の荷物も全部担いでるので、荷物の重量で足が遅くなったりまた途中でのんびり過ごしても、それだけあれば何とかなるだろうとの目論み。それにしても、この旧天城トンネルに立つのはいったい何年ぶりだろうか。たくさんの思い出を抱きつつ、トンネル脇の登山道からアプローチに入る。

■最初に一気に天城峠まで登り上げ、そこから尾根に沿って八丁池へと続く道をゆく。昨晩たくさん雨が降った割に空気はひんやりと乾いていて、天気もよく、とても気持ちいい登山日和だった。体調はすこぶるよかったが、やはり荷物が重めのためか前半の足取りは思ったよりも重かった。しかし天城峠の周辺は杉がほとんど見られないこともあって、とても明るく風情があり、歩いていて実に飽きない、美しい森だった。途中、マメザクラがところどころに寄り集まって咲いていたが、しばらくすると、おびただしい数のアセビがふいに現れた。そしてこの日は、そこからずっとアセビ祭りが続くことになる。アセビという植物は知らなかったが、先日完歩できずに痛い目にあった秩父七峰縦走の時に、途中で花先生の彼女から「馬が酔う花」として教えてもらっていたのだった。なるほど。今回ここに呼んでくれたのは、このアセビたちだったのかも。


■アセビの大集団は見事というほかはなく、まるで、山に巨大なカリフラワーが生えているようだった。こんな風景は見たことがない。これでは馬酔い放題だ。トイレ休憩後に見晴し台へ登ってみると、うっすらとした富士山を背景に八丁池が一望できた。ずっと樹林帯なので、山域の全体が見渡せるのはありがたい。登山者はずっと少なかったのだが、ここから学校のハイキングの子供たちや家族連れなど、たくさんの人々とすれ違った。

■11:00前。八丁池到着。予定より少し遅めくらい。静かでよく整備されており、ハイキングするにはとてもいい場所だった。よく目を凝らすと池の中には魚たちが見えた。ぽかぽかとあたたかい陽気で、かいた汗がよく乾いた。おやつを食べて、しばしひなたぼっこしながら休憩。

■八丁池からは万三郎岳に至る道をテクテクとゆく。森の木々が変化し、ブナヒメシャラがいよいよ増えてきた。登山道は歩きやすく、最近立てられたような真新しい道標と看板が導いてくれた。ときおりアセビのトンネル。

■小岳に至る急登を登り上げ、再び汗をたくさんかく頃には、また道がなだらかになる。ようやく縦走らしくなってきた。木はたくさん生い茂っているが葉がついていないため、道はやたら明るく日差しが強い。そろそろ小岳が近いかと思うあたりで、この登山道では有名なヘビブナと出会うことができた。まるで何かの意思が宿っているかのような姿。曲がった先から伸びた木の幹がカミナリのよう。いったいどういう経緯でこんな風に育っていったのだろうか。小岳をすぎてからのブナの原生林も美しかった。秋の紅葉の時季も来てみたいものである。

■片瀬峠から目指す万三郎岳が見えた。ここから天城縦走路も後半となり、いよいよアップダウンが多くなる。やや疲れ気味ではあったが、足はよく前に出て、特に心配することもなかった。一気に高度が上がってきたので、眺めもよくなってきて力がわいてくる。

■13:45。標高1406m万三郎岳山頂。写真を撮り忘れたが、大勢の人々でにぎわっていた。さすが伊豆半島最高峰。展望があまりない場所だったが、少しずれたところからは広大な伊豆の森の景色が見えて気持ちよかった。遠くの方に風力発電の巨大な風車群。しかしまったく動いておらず。前日にかなり強かった風は、今日はほとんど吹いていなかった。標高も上がったので日差しも強い。

■万三郎岳の山頂でしばらく休憩の後、馬の背方面へ。さすがにアマギシャクナゲは咲いているはずもないが、かわりに再びアセビ祭りとなる。ゴルフ場から来ている人が多いのか、急に人が少なくなった。石楠立(はなだて)を経て、軽い岩場を登り上げると「アセビのトンネル」にたどり着いた。しかし実際のところはトンネルというよりも、登山道の洗掘が進んで掘り下げられてしまい、結果として「トンネル」になってしまったものだった。でもそれでも木漏れ日の膨大な光の模様はとても美しく、気持ちよくその中を進んだ。

■15:00。馬の背。開けた場所から最後の万二郎岳が見えた。地形図で見て考えていた以上にしっかりアップダウンがあって、上り下り甲斐のある縦走路である。タクシーの運ちゃんはマメザクラはもう終わったと言っていたが、稜線の登山道には開きかけのつぼみがたくさんあった。やはり今年の花時計は少し遅めのようだ。万二郎岳への登り上げる途中で振り返ると、今日歩いてきた道の大半が見えた。17キロ程度といっても、見渡すと結構歩いてきた感がある。これも縦走の醍醐味。

■15:20。標高1299m万二郎岳山頂。昔の看板では1320mとなっていた(笑)。出発から約7時間。最終バスまではおよそ2時間あったので、下りの帰りは余裕を持って降りられる見込みだったが、やはり天城峠側からの方が時間がかかるようだ。疲れてはいたが、かいた汗がとても気持ちよかった。時間も時間なので山頂には人はほとんどおらず、ゆっくりと休憩。やっぱり、山は静かな方がいい。たとえ単独で心細くても。

■下山開始。帰り道は、そこかしこにタチツボスミレとマメザクラ。しかし、こちら側はやはり人がたくさん登るようで、洗掘がひどく、アプローチした天城峠から比べるとやや荒れているような雰囲気だった。「植生保護のため、コースを守ろう」という四ヵ国語で書かれた真新しい看板もあちこちにあった。観光で大勢の人でにぎわうことは山にとっては常に痛し痒し。

■下り続けること1時間。16:30。天城高原ゴルフ場到着。ここで最後にまたアセビとヤマザクラが仲良く出迎えてくれた。花自体の数は少なめだったけれど、でも、伊豆の春の終わりの登山だったのだろう。休憩込みで行動時間は8時間30分。荷物も重めでくたびれたが、気持ちも夕方の陽気のように清々しかった。天城山脈はまだまだ懐が深そうな気がする。東京からも比較的近く、季節を変えながら何度かまた登りに来たいと思った。

■予定通り17:10発のバスで伊東へ向かい、街中の弁天の湯で一風呂浴びて、東京へ帰った。

天城(山)越え 1

■ゴールデンウィークは高い山はまだまだ雪が多く、またこの季節は天候が急激に変化しやすいので、自分のスキルと経験ではいつも悩ましい。春山は固い根雪が出てきているので、降雪があればすぐに雪崩やすく、また逆に降雪がなければ、急斜面でかるく転んだだけですぐに滑落につながりやすい。天候が安定して雪が柔らかければ容易だが、天気の流れを見ていると今年は少し難しい感じがしていた。

■であれば、貴重な長い休みを活かして、去年と同様に天川村を起点として雪がほとんどない大峯奥駆道を長くテント縦走をしたいところではあるが、今回は多忙のこともあって、準備も体力も整っておらず、到底やりきれるとは思えなかった。それではそれ以外で2000m以下の山ならと思って、いろいろ考えた末にたどりついたのが伊豆・天城山脈の縦走だった。このルートは、伊豆半島の中央付近に東西およそ17キロにわたる登山道があり、東側に万二郎岳(1299m)、万三郎岳(1405m)がそびえる。正確には「天城山」という山はなく、これらを含む連山を総称して天城山脈、天城連山と名付けられており、日本百名山の一つである。17キロという長さは、実は高尾山口駅から高尾山−陣馬山−陣馬高原下までの縦走路の距離とほぼ同じであり、日帰りの縦走には調度よい距離であった。また何よりよかったのは、伊豆は自宅からそれほど遠くなく、私鉄を使えば往復で3000円から4000円程度で行ける上、温泉宿には事欠かない。ツイッターのタイムラインに流れていた八ヶ岳や北アルプス方面に出かける人たちの賑わいに後ろ髪を惹かれつつも、伊豆の地形図を買い、読図と行程を作成し、彼女と日程と段取りの検討を重ね、天気図を読んで、自分の登山の準備をした。

■立てたプランは、初日に伊東で宿泊、翌日に伊東からのシャトルバスに乗って天城高原ゴルフ場から朝9時に入山、夕方に天城峠を経て天城トンネルに下山し、湯ヶ島温泉の旅館に宿泊、翌日は浄蓮の滝や修善寺を観光しながら三島まわりで帰宅というものだった。朝9時という時間は登山にしては非常に遅い時間だが、天城トンネルからのバスは比較的遅い時間まで出ていたので、それほど問題ないであろうという結論に至った。ちなみに、今回の計画は、自分のツイッターにおける山の先輩である@Masakoさんの山行記録を参考にさせて頂いた。とても感謝です。→ 天城山縦走(1) – 〔Let’s take our time! ふたりで山歩き〕

■4月30日(土)。自宅を朝7時過ぎに出発し、南武線、小田急線、JR線を乗り継いで、午前10時過ぎに伊東着。そのまま商店街と海を一回りしてからバスでツツジ祭が行われている小室山へ。リフトを素通りして徒歩のルートで登ると、東には大海原、西には登る予定の天城連山、そして眼下には真っ赤なツツジという好展望な山頂。初めて見る天城連山は、予想以上にスケールが大きく見えて心が躍った。ツツジは満開かと思うくらいの咲きっぷりで、小高い丘から見るとまるで赤い絨毯のようだった。

■この日の宿は、彼女のたっての希望で「ハトヤ」ホテル。自分には一生泊まることのないホテル(笑)かと思っていたが、温泉卓球に、ゲームコーナー、プール、広大な宴会場でのバイキング、真っ赤な絨毯と「昔の」おしゃれっぽい家具など、時代から動いていないベタな昭和っぷりが不思議な空間に感じられて意外に楽しかった。

■宿に入ってから天気を確認したところ、残念ながら、翌日はかなり強い風雨となる予報となっていた。やはりこの時期は天気が変わりやすい。少しの雨ならともかくこの地域は風が比較的強いので、無理をせずに翌日はバスで修善寺経由で湯ケ島まで行って宿泊し、天城縦走は最終日に延期して、当初の予定とは逆に天城峠側から登り、伊東まわりで帰ることとした。逆から登るほうが登りが多くなるのでやや時間もかかるが、旅館を早出してタクシーで旧天城トンネルまで上がることで何とかなるだろうという目論見。

■5月1日(日)。というわけで、二日目は湯ヶ島へ向かう前にゆっくり伊東を観光。ハトヤでバイキングの朝食を取ってチェックアウトののち、そのまま直通バスでサンハトヤの海底温泉で朝風呂。再び伊東駅へ戻って、商店街で買い物をし、伊東市指定文化財である温泉旅館「東海館」を見学した。そののち伊東駅前からバスに乗って修善寺に向かう途中で、ザーザー降りの雨が降ってきた。午前中は比較的良好な天気だったが、やはり延期にして正解だった。

■修善寺からのバスを湯ヶ島温泉口で降車後、湯道をテクテク歩いて旅館「白壁荘」。歴史では東海館にはもちろん及ばないが、文人も多く利用したという宿で、巨石・巨木の露天風呂に、民芸調の館内、美しい庭園など、素晴らしい旅館であった。館内は至る所に極め細やかな気配りやさりげない演出が施され、温泉も川沿いの客室も居心地が良すぎて、プランが変更されて早めのチェックインになったことがかえって良かったと思えた。しとしとと山に降る雨を眺め、心地良いカエルたちの鳴き声を聞きながらの露天風呂に、久しぶりにのんびりと羽根を伸ばすことができた。

■続く。

連休前。

■忙しかった。やたらと自由の効かない一ヶ月であったような。仕事はなぜか火消しとその支援ばかりが続いていてぐったり。もう2011年だというのに、恐ろしく時代遅れなソースがザクザク出てきて、むしろ燃えてていいんじゃないかなって思ったくらいな。みんなよっぽど技術や進化になんか興味ないんですね。ラクで楽しくてうまくやれば儲かるのに。ばーかばーか。

■しかしもろもろ収束して、連休はめでたく休み。

■今月後半からは山にも復帰した。脚作りからやり直しで北高尾山−堂所山−高尾山口の20キロくらい。今年は花が遅いせいか思いのほか花だらけの山だった。ざっと上げるだけで、ヤマザクラ、ツバキ、ミツバツツジ、ミミガタテンナンショウ、ユキヤナギ、スミレ各種、ヒトリシズカ、イカリソウ、キブシ、ヤマブキ、ニリンソウなどなど。山がもえぎ色の時期はいいですね。

■また先週は彼女の希望もあって「外秩父七峰縦走ハイキング大会」に参加。42キロのロングコースで、完走する気マンマンだったのだが、はじまって1時間ぐらいの官ノ倉山の手前で1時間も渋滞にハマり、その後も山コースに入るたびにひどい渋滞続きで、結局中間地点の白石峠で時間切れ。下山も含めて22.5キロでがっくし。頑張ればもうひとつくらいチェックポイントを通過できそうな雰囲気ではあったのだが、度重なる登り下りの渋滞で足腰が疲れ果てたのと、帰りのバス時間もギリギリだったので、来年また再チャレンジすることに。それにしても・・人が多い!ちょっとの段差や倒木でいちいち渋滞する!そして人を追い抜く割にみんな下りがやたらとおっそい!あとアスファルト多すぎ!42キロ中半分が道路ってなんなのさ!・・・なんて言っても、結局はゴールまで辿り着けなくて悔しかっただけなんですけどね。ちくしょー。

■しかしよく考えたら、埼玉の山って初めて登るのだった。春の里山は花ざかりでいいですね。途中で頂いた味噌田楽がおいしかった。。田舎って素敵。

■そういえば、とあるIT系のセミナーで、地震のことを普通に「3.11」(さんてんいちいち)って呼んでいて、自分には違和感があった。「東日本大震災」に対して「さんてんいちいち」だと、なんだか言葉が軽すぎて、自分の中に繋ぎ止めておけない感じがする。大震災は大震災でしかないし、それは3.11って過去じゃなくて今現在のこと。東京だって東日本。たとえ、街が津波で流されたりしていなくても。

■七峰の縦走の途中で、カタクリの花が咲いている場所があった。きっと今頃は、奥多摩の御前山もカタクリ祭が始まっているだろうな。小柄な花で、なぜか必ず下向きに咲くので、写真を取るのに苦労する。花は下向きなのに花びらは上向きという不思議なたたずまい。花を付けるまでに七年もかかる。シカの好物でもあるが、人間にも取られてしまう。御前山ではこの時期パトロールが巡視するほど。この花も、きっと測定すれば何とかベクレルとか出るのだろう。山で見るキレイさは変わらないのだけれども。

■連休は伊豆・天城山脈縦走に行ってくる。温泉と山。

ゆく山くる山

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なんだかんだで大晦日。満席の新幹線車中にて。

窓の向こう側に見事な雪山が見えている。位置的には那須連峰だろうか。現在は二つ玉低気圧が東北あたりを通過中で、これから太平洋に抜けてから合体し、再び強い冬型になるらしい。等圧線も密集した状態で縦に並び、既に予報に出ているように、年越しの山は大荒れになるだろう。既についったーや知人関係でも相次いで年越しの登山をキャンセルしており、今くっきり見えている山は、つまり嵐の前の静けさということになる。

自分が今年登った山で一番よかったのはどこだろうかと振り返ってみると、やっぱり何と言っても富士山に尽きると思う。
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厳冬を胸に抱いて

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ブログは更新していないが生きている。

夏山が一通り終了してからは、天気の問題や仕事の多忙などで、ほとんど毎週のような山行はしていない。先月末から今月にかけては、三頭山に友達を連れて2回ほど登ったくらい。

7月からの2ヶ月以上もの間、ほとんど休みなしに登っていたので一休みということもあるが、「山に登りたい!」ってイチイチ思っていた頃から心境が少し変化して、とにかく行けばいいってものではないという風に思えるようになったこともある。

毎週登るのは楽しいし、平日も予習や下調べなんかで空いている時間のほとんどをつぎ込むのも全然苦にはならないのだが、基本的に、登山をストレス解消の手段にしたり、自分をただ気持ちよくするためだけに山に登ったりするのが好きではないということもあって、あまりにも登山以外のことをほったらかしにするのは何かが違うと感じるようになった。

また、9月の連休に、テント装備一式を揃えて、初めて2泊3日のテン泊縦走をしてきて、体力に少しは信頼をもてるようになったこともあるかもしれない。18キロの荷物を担いで八ヶ岳を赤岳鉱泉~硫黄岳からスタートして、根石、天狗、茶臼、縞枯を経て北横岳までを単独で3日間歩き抜いた。自分の体力にとってはとてもハードな内容だったけれども、2日目以降は身体も慣れてだいたいの限界も把握することもできて、概ね快調な山行となった。初めてのテント泊縦走は言わば登山者としての総合力を試されるような登山で、失敗や慣れないことなども含めて、たくさんのことを学び取ることができて、とても充実した3日間だった。その山行を終えてからも、いくつか日帰りの登山へ出かけてはいるが、何というか、どこか気持ちの奥底に落ち着いて山を感じられるようになった部分があって、毎週行かなければとか、天気なのにもったいないとか思うようなガツガツした部分がなだらかになったように思う。

山を登り始めて一年が過ぎ、夏の終わりには一年間通い続けたトレッキングスクールも卒業し、そしてその後のテント泊縦走を経て、都会にいる間でも自分が登山者であるといった意識を自然と身にまとっているような、固い地盤のようなものができたのだろう。

2500メートル前後の山はちょうど先週末から今週あたりが紅葉のピークだが、長野北部周辺の高い山の方はもう冬が始まっている。

冬の足音を聞くたびに、今年の冬山チャレンジへの気持ちが少しずつ盛り上がってきている。

山と語らう夏

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ずっと、毎週末は夏山登山だった。

7月10日 大菩薩嶺
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7月17日-18日 八ヶ岳縦走(硫黄岳-横岳-赤岳)
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7月24日-25日 北アルプス・唐松岳(トレッキングスクール)
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7月31日-8月1日 富士山
(富士吉田駅-浅間神社-中の茶屋-1合目~9合目-山頂-お鉢巡り)
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8月7日-10日 北アルプス・白馬三山縦走
(栂池-白馬大池-白馬岳-杓子岳-鑓ヶ岳-鑓温泉-猿倉)
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長い時間とたくさんの体力を賭けて、身体いっぱいに山と関わることに底抜けて充実感を感じる。

景色がどうとかだけなんじゃない。

その山で生きる人々の生活。

その歴史、文化。

植物と多くの動物たち。

気候環境。

様々な地形。地質。

そして、それらを取り巻く多くの人々。

脈々と積み重ねられていく長い長い時間。

それら全部をひっくるめて山がある。

みんな山で生きてる。

そして時には死ぬ。

そんな場に生身で関わることにこの上ない喜びを感じる。

この夏の間で、自分が何を求めて山に登るのか、少しだけ山から教わったような気がする。

その夏山はまだもう少し続く。
週末は北岳。そしてその翌週は、再び富士山。

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夏の雲上

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夏である。

小金沢連嶺以降、5月末から、谷川岳(1977m)、八甲田山(1584m)、木曽駒ヶ岳(2956m)、大菩薩嶺(2057m)と登り続けてきたが、この連休に八ヶ岳の硫黄岳(2760m)-横岳(2829m)-赤岳(2899m)を1泊2日で縦走してきた。上の写真は横岳に至る稜線の台座ノ頭付近からだが、その景色の通り、山はすっかり夏本番になった。

自力で本格的な夏の高山を登るのも、同じく自力で2700m超の山々を縦走するのも初めてだったが、高山の厳しさも体力のキツさも、道中での思いがけないイベントも、みんな楽しく感じられる登山だった。

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縦走と言うと、高尾-陣馬のルートも縦走だし、奥多摩の石尾根も縦走だし、小金沢連嶺もやっぱり縦走なのだが、2500m超の高山の縦走はそれらとは全く異なる種類のものだと今回の山行で思った。出発時の荷物はおよそ13キロ弱。1日目は美濃戸口から赤岳鉱泉小屋までで3時間弱。2日目は、赤岳鉱泉小屋-硫黄岳-横岳-赤岳-文三郎尾根-行者小屋-南沢-美濃戸口で、休憩込みで11時間の行程。かなり綿密にペースをコントロールして登ったので、稜線では大きく問題はなかったが、さすがに最後の南沢の長い下りのあたりから足腰が厳しくなり、クタクタになりながら美濃戸口に帰還する有様だった。

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もちろん、初日に硫黄岳あたりまで登ってしまい、硫黄岳山荘に泊って2日目の行程を短くするとか、あるいは2日目に赤岳天望荘などに泊まって2泊3日の行程にするのがこのルートのセオリーだろうと思うのだが、梅雨明けギリギリかどうかの天候予想で初日に稜線に上がれるか微妙であったことと、赤岳鉱泉からアプローチした方が2日目の行程を天候に応じて自由に再設定しやすいこと、稜線から下りてしまえばあとは危険度の低い、長く高度差の緩い道が延々と続くだけであること、またさらに、3日目の祝日は非常時のための予備日としたかったこと・・・などから、その行程で計画した。

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帰りはかなりきつかったが、体力と筋力を限界まで使いながらもきちんと何事もなく下りてこられたので、いろいろと得るものが多い山行だった。反省すべき点もたくさんあって、同行者と話していたのだが、でもそんなことが豊富に出てくるのも充実した登山だった結果なのだろう。改めて実感したが、八ヶ岳は本当に近くて楽しい山だと思う。もっともっと通い詰めて、たくさん付き合ってみたい。

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行動中に一つ思ったのは、登る人が実に多様だったこと。

一般的な登山者から、カラフルな山スカートの女子たち、大同心を登るクライマー、明らかに登山ではない観光の服装の男女、巨大なザックを背負った長期縦走風な山ヤ、部活動らしき若い集団、簡単なリュックサックの家族連れ。

装備に関しての賛否は確かにあろうかと思われるが、でも、それでも、八ヶ岳という山は確かに「みんなの山」なのであろう。

自分たちの夏山はまだまだ始まったばかりだ。

春の道

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ずっと更新できてなかったが、山は相変わらず登っている。GWの天川以降はカタクリの群生で有名な奥多摩・御前山と、山梨の小金沢連嶺に行ってきた。写真は小金沢連嶺での一枚。ここは大菩薩連嶺の南側に南北に延びる山々で、秀麗富嶽十二景の指定箇所が五カ所もあるため富士山の展望が素晴らしく、また笹平や深い原生林などバラエティに富んだルートである。とはいえ、大菩薩に比べたらマイナーで人も少ないだろうと思ってたのだが、甲斐大和駅発のバスからは以外に多くの人が降りて、思いのほか人気のルートだった。

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