RIMG0530

夏である。

小金沢連嶺以降、5月末から、谷川岳(1977m)、八甲田山(1584m)、木曽駒ヶ岳(2956m)、大菩薩嶺(2057m)と登り続けてきたが、この連休に八ヶ岳の硫黄岳(2760m)-横岳(2829m)-赤岳(2899m)を1泊2日で縦走してきた。上の写真は横岳に至る稜線の台座ノ頭付近からだが、その景色の通り、山はすっかり夏本番になった。

自力で本格的な夏の高山を登るのも、同じく自力で2700m超の山々を縦走するのも初めてだったが、高山の厳しさも体力のキツさも、道中での思いがけないイベントも、みんな楽しく感じられる登山だった。

RIMG0431 RIMG0536

縦走と言うと、高尾-陣馬のルートも縦走だし、奥多摩の石尾根も縦走だし、小金沢連嶺もやっぱり縦走なのだが、2500m超の高山の縦走はそれらとは全く異なる種類のものだと今回の山行で思った。出発時の荷物はおよそ13キロ弱。1日目は美濃戸口から赤岳鉱泉小屋までで3時間弱。2日目は、赤岳鉱泉小屋-硫黄岳-横岳-赤岳-文三郎尾根-行者小屋-南沢-美濃戸口で、休憩込みで11時間の行程。かなり綿密にペースをコントロールして登ったので、稜線では大きく問題はなかったが、さすがに最後の南沢の長い下りのあたりから足腰が厳しくなり、クタクタになりながら美濃戸口に帰還する有様だった。

RIMG0466 RIMG0578

もちろん、初日に硫黄岳あたりまで登ってしまい、硫黄岳山荘に泊って2日目の行程を短くするとか、あるいは2日目に赤岳天望荘などに泊まって2泊3日の行程にするのがこのルートのセオリーだろうと思うのだが、梅雨明けギリギリかどうかの天候予想で初日に稜線に上がれるか微妙であったことと、赤岳鉱泉からアプローチした方が2日目の行程を天候に応じて自由に再設定しやすいこと、稜線から下りてしまえばあとは危険度の低い、長く高度差の緩い道が延々と続くだけであること、またさらに、3日目の祝日は非常時のための予備日としたかったこと・・・などから、その行程で計画した。

RIMG0453 RIMG0549

帰りはかなりきつかったが、体力と筋力を限界まで使いながらもきちんと何事もなく下りてこられたので、いろいろと得るものが多い山行だった。反省すべき点もたくさんあって、同行者と話していたのだが、でもそんなことが豊富に出てくるのも充実した登山だった結果なのだろう。改めて実感したが、八ヶ岳は本当に近くて楽しい山だと思う。もっともっと通い詰めて、たくさん付き合ってみたい。

RIMG0552 RIMG0609

行動中に一つ思ったのは、登る人が実に多様だったこと。

一般的な登山者から、カラフルな山スカートの女子たち、大同心を登るクライマー、明らかに登山ではない観光の服装の男女、巨大なザックを背負った長期縦走風な山ヤ、部活動らしき若い集団、簡単なリュックサックの家族連れ。

装備に関しての賛否は確かにあろうかと思われるが、でも、それでも、八ヶ岳という山は確かに「みんなの山」なのであろう。

自分たちの夏山はまだまだ始まったばかりだ。