春の道
ずっと更新できてなかったが、山は相変わらず登っている。GWの天川以降はカタクリの群生で有名な奥多摩・御前山と、山梨の小金沢連嶺に行ってきた。写真は小金沢連嶺での一枚。ここは大菩薩連嶺の南側に南北に延びる山々で、秀麗富嶽十二景の指定箇所が五カ所もあるため富士山の展望が素晴らしく、また笹平や深い原生林などバラエティに富んだルートである。とはいえ、大菩薩に比べたらマイナーで人も少ないだろうと思ってたのだが、甲斐大和駅発のバスからは以外に多くの人が降りて、思いのほか人気のルートだった。

小金沢連嶺は2000メートル前後の山が連なっているが、季節としてはちょうど春の終わり頃で、未だに桜が最後の一花を咲かせていた。そういえば、山登りを始めてからちょうど1年になるが、登山道の脇にはだいぶ花を見かけるようになった。花は、特別なことがあった時にプレゼントとして買う程度の関心だったが、花に詳しい同行者のおかげで、最近は自分も少しは分かるようになった。
山に咲く山野草の花は可憐とたくましさをあわせ持っていて、花屋で見かける花よりも好きだ。来月には高尾山のセッコクも咲くはずなので、久々に登って見に行ってみたい。セッコクは木に寄生して花を咲かせるランの一種で、野生のそれはなかなか見られない貴重な花である。実は、昨年初めて高尾を登った時に山で知り合った人から小さいセッコクの株をプレゼントされ、うちのベランダで育てている。自分が家で山野草を育てるなんて、一年前は考えられないことだった。
小金沢連嶺の山域は、スギがほとんど見られず、カラマツ、シラビソ、トウヒ、ダケカンバが多く広がっている。そのため森も明るく美しく、時々シラビソのいい香りが鼻を通り抜けたりして、歩いていて飽きることがない。秋のカラマツの紅葉などはさぞかし見物であろう。
左右の花の写真は、御前山のカタクリ。今年は寒い日が続いたおかげで、5月の上旬でも何とか見ることができた。山頂の周辺におびただしい数が群生しており、カタクリ山の名にふさわしい光景だった。この花はよく見ると中心部に星のようなギザギザの太いラインが入ってあって、花の形も含めて、何ともポップなかわいらしさがある。種の状態から花が咲くまで7年もかかるのだそうだ。山の中でこのような花を見かけた時は、理屈抜きにまるでお宝でも見つけたような気分になるものである。
御前山に登った時は素晴らしい晴天で、途中で見かけた奥多摩湖と周辺の山々の景色が美しかった。山はまだまだ萌葱色で、これから新緑が深くなっていく。またそれと共に、6月以降もいろんな花が咲いてくるだろう。
この時期の富士山は午前中が見頃で、あとはだいたいガスに覆われてしまうものだが、小金沢連嶺に登った時は、帰り際にうっすらと姿を現してくれた。まるで見送られるような気分になりながら、夏に計画している富士登山に思いを馳せた。
今週末は、トレッキングスクール春山編の最後となる谷川岳に登る。その後は2回目の高尾山ナイトハイク、そして八甲田山と予定している。
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